社名/Resily株式会社
業種/情報通信
シート課金(アカウント課金)における「超過ID数×日割り」という複雑なプライシングの請求管理で、Scalebaseがどのように価値を発揮しているのか。OKRに特化した目標管理ツール「Resily」を提供するResily株式会社の取締役COO 西川 哲郎様と、オペレーター 浪間 悦子様に、お話を伺いました。
西川様:
2017年創業のResily株式会社は、「未来をつくるためのチームの会話をスタートさせる」をミッションに、OKRという目標管理手法を軸にした「会社全体の目標への共感を深める」クラウドサービス『Resily』を提供しています。
OKRは、シリコンバレーで採用されている組織マネジメント手法で、18年頃から日本でも普及しはじめました。『Resily』利用企業の約7割がOKR未経験ということもあり、ツールの提供のほか、コンサルティングや広報活動なども積極的に行っています。
-『Resily』の請求の特徴はありますか?
西川様:
『Resily』の請求は、毎月のシート課金(アカウント課金)です。具体的に言うと、初回は年間一括請求を行っており、毎月利用していただくなかで、IDが超過した場合に、超過分に限り日割りを適用して追加請求を行っています。ほとんどの企業が1IDごとに課金をしているため、毎月いつ、いくらID数が追加されたのか、そして対象企業の毎月の締め日、契約満了日はいつなのか確認が必要になっています。
-Scalebase導入前は、どのような請求フローでしたか?
浪間様:
登録ID数やID追加日などの利用情報をまとめたスプレッドシートを、BigQueryにインポートし、請求金額の集計を行います。その後、手入力を行ったfreeeで請求書を発行し、Gmailで請求書を送付するという流れです。
請求書とスプレッドシートの照らし合わせや、顧客のマスターデータを管理するSalesforceでのメールアドレスの確認、メールを送信するタイミングでの宛名・添付確認など、何度も確認が必要でした。それでも添付の間違いや、手作業によるミスが発生していました。
-Scalebaseの導入の決め手について教えてください。
西川様:
Scalebase導入の決め手は、煩雑な日割り請求の管理に対応できたことです。また、初回の商談時にこの悩みを理解していただけたことも大きかったです。
過去に何度か、SaaS経営者にプライシングや請求の悩みについて話をする機会がありましたが、なかなか共感をしてもらえませんでした。そのため、スタートアップ企業のごく一部の人間しか抱えていないSaaSの請求管理の悩みに寄り添っていただいたことは非常に心強く感じました。
-稼働までのオンボーディングはいかがでしたか?
西川様:
新鮮だと感じたのが、初回のオンボーディングで8回先までアジェンダが決まっていたことです。進め方は、週1回の定例MTGと随時Slackでのサポートですが、初回に見晴らしがクリアになったことで、定例MTGが毎回シャープに終わりました。無理のないスケジュールで無理のない宿題を出していただき、心地よく導入ができました。
浪間様:
機能や使い方を全て理解できたわけではありませんが、わかりやすく直観的に画面を操作できたので、安心感がありました。8週のプランに沿ってデータ入力などの作業を行い、たった45日で稼働することができました。
-Scalebase導入前後で業務がどのように変化し、どのくらいの効果を実感できているか教えてください。
浪間様:
Scalebase導入の効果は、請求に必要な契約詳細が全て可視化されたことです。契約範囲は何IDまでなのか、いくつのIDが何日に追加されたのか、毎月の締め日はいつか、送付先のメールアドレスはどれか、など全ての情報が一目瞭然になりました!
今まで散らばっていた情報がScalebase上に一元管理され、自動で作成された請求データもfreeeにそのまま連携できるため、請求作業やメール送信にかかる時間が1/4に削減でき、他の業務に時間を還元できています!
-導入のタイミングは適切でしたか?
西川様:
適切だったと思います。我々の場合は、請求件数が増えてきたことに加えて、日割りを含めたプライシングの複雑性に課題がありました。件数が50件未満のタイミングでも、請求プロセスが固まっている企業にはScalebaseの導入をおすすめします。また、会社が大きくなり請求業務を役員から担当者に移すタイミングもいいかもしれません。
-Scalebaseを一言でいうとどんな存在ですか?
浪間様:
「請求作業のパートナー♡」であり、一緒に働いてる感覚です。また「痒いところに手が届く」という印象もあります。例えば契約情報が削除できないといった場合、その理由が請求書のような細かい作業においてはとても重要な内容で、後の作業に影響します。その様な一見使いづらく感じる部分にも納得・感心する事が多く、安心感のあるツールであると感じています。
-最後にサブスクリプションの契約・請求管理に困っている企業に向けてメッセージをぜひお願いします。
西川様:
SaaSは、プライシングやタッチレベルを柔軟に仮説検証し、最適化する必要があると思います。ただし、それは決して簡単なことではなく、必ず請求業務と紐付いてしまいアジリティーが損なわれます。請求業務の運用がボトルネックとなって事業成長が阻害されては元も子もありません。Scalebaseのお陰で、SaaSとしてのあるべき姿を追求できる仕組みが構築できたと感じてます。
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