社名/コミューン株式会社
業種/情報通信
コミューン株式会社は、コミュニティサクセスプラットフォーム「Commune」を提供する会社です。2021年9月には約19億円の資金調達(シリーズB)、2022年8月には新サービス「SuccessHub(サクセスハブ)」をローンチするなど、積極的な事業展開を行っています。
今回は、従量課金をはじめとしたプライシング戦略や、新プロダクトのリリースなど、 経営戦略の実現を支えるバックオフィスの体制とScalebaseの活用について、コミューン株式会社で公認会計士の資格も保有し、経理全般を担当するコーポレートアクセラレーション部 アクティングマネージャーの酒向 章浩様に、お伺いしました。
-会社と事業の概要について教えてください。
酒向様:
コミューン株式会社は、「企業とユーザーが融け合う社会を実現する。」をビジョンにした、2018年5月設立の会社です。企業とユーザーが融け合うコミュニティサクセスプラットフォーム「Commune(コミューン)」と、効率的なカスタマーサクセスのためのアクション基盤「SuccessHub(サクセスハブ)」を提供しています。
-「Communeシリーズ」の請求の特徴について教えてください
酒向様:
Communeは、ライト・スタンダード・プロフェッショナルの3つのプランを用意しています。プラン毎にコミュニティ登録者数、メール送信数などの上限値が設定されており、上限値の範囲内でベースとなる1年間の利用料が決まっています。
利用料は年間の一括前払いですが、プランの範囲を超えて利用する場合は、主に更新のタイミングでプラン変更を行います。また、機能単位で超過分の従量課金を適用することも可能で、従量に関しては月次での追加請求という形で対応しています。
-Scalebase導入の経緯・決め手について教えてください。
酒向様:
以前は、比較的シンプルな料金体系であったため、Saleforceの情報をもとに請求書発行サービスのみで対応していましたが、2022年に入って、プライシング戦略として従量課金を強化することになり、請求業務の負荷軽減を目的に、請求管理サービスの検討を開始しました。
Scalebase導入の決め手は、従量課金の管理や、イレギュラーの管理が柔軟に行える点です。プロダクトの進化に伴い、今後も従量要素の追加など、プライシングの改定が想定されるため、継続課金×様々な従量モデルに対応できる点に魅力を感じました。またエンタープライズのお客さまが多いので、値引きといった顧客ごとの調整を管理できる点でもマッチしていました。
-稼働までのオンボーディングはいかがでしたか?
酒向様:
2022年7月上旬に導入し、7月末からScalebaseを活用して請求書を発行するというタイトなスケジュールでしたが、問題無く対応することができました。
個人的には、テストデータの検証に重点を置きました。いかに本番環境でやり直しがないようにするか、起こり得るケースを書き出し、請求書を発行するfreeeへの連携に問題はないかなども含め、2週間ほど費やしました。
その結果、7月分に必要な請求データの移行に限っては、2-3日で完了したと記憶しています。
-Scalebase導入前後で業務がどのように変化しましたか?
酒向様:
新規受注分は営業が入力したSalesforceの契約内容を、従量分は実際のトランザクションデータをScalebaseに反映しているのですが、複雑だった従量分の処理はScalebaseのおかげで大幅に効率化することができました。
従量部分の料金表の単価は、顧客によって変わってくるケースが多いので、都度確認をして計算をするのは非常に大変でした。そこを正確に分かりやすく管理できるようになったことは、今後さらに契約件数が増加することを見据えると本当に良かった思います。
-Scalebase導入で効果を感じているのはどの部分ですか?
酒向様:
契約更新の管理が楽になったことです。
初回分や契約変更は、契約書が手元にある状況で対応するため、心配はありません。問題は更新分です。自動更新のため見逃すリスクがあるだけでなく、正しい請求内容を把握するため、Salesforceにある過去の請求内容から探しあてるのが非常に面倒でした。また、Salesforceでは、商談情報が複数作成されており、請求担当者目線では商談と契約の繋がりが見えにくくなっていたことも気になっていました。
Scalebaseでは、初回受注から更新を含めて1つの契約として管理ができるため、サブスクリプションビジネスにフィットした管理ができていると感じます。また、Salesforceの案件番号をScalebaseに紐づけられるため、確認作業のひと手間を解消できたのは、個人的にはかなり嬉しく思っています。
-事業戦略などでもScalebaseを利用されていると伺っています。
酒向様:
はい。請求データの利用範囲が広がり、今までにはなかった情報を作成できているのも大きな価値だと思います。
例えば、Scalebaseでは利用開始日の情報を保有しているので、 PLベースのMRRを正しく集計できるようになりました。
商談情報をまとめたSalesforceでも同じような情報を出せますが、Scalebaseは確定した請求情報から数字を出せるため、必ず正しい内容になるのが特徴です。他にも事業戦略チームでScalebaseのデータを使ってKPIの数字を作成しており、業務効率化だけではない、0から1の価値を生み出しています。
-新サービスでの利用も順調ですか
酒向様:
2022年8月に正式リリースを行ったSuccessHubでも、Scalebaseを利用しています。ベータ版では、Communeと似たプラン設計で提供していました。ただ、商談によるニーズの把握や今後の体制を考える中で、月額と従量課金を組み合わせた全く新しいプライシングに変更する予定です。
これから変更対応を行う予定ですが、こうした戦略に対して不安なく臨めるのもScalebaseのおかげです。
-Scalebaseを一言でいうとどんな存在ですか?
酒向様:
「パートナー」です。請求業務をたった1人で管理している状況で、プライシング戦略の変化や新プロダクトの提供に対応できるのは、Scalebaseの存在が非常に大きいです。また、Scalebaseのおかげで、事業計画のブラッシュアップなど会社にインパクトのある領域にも手を出せるようになっています。
ただ、将来的にはチームの拡大に合わせて、担当を引き継ぐことを考えています。経理として会社に貢献すべきことは多く、会計の精度なども追求したいと思っているためです。また、弊社にはアメリカに法人があり、仮にIPO準備などを考慮すると、外貨連結は大がかりなプロジェクトになります。そうした意味で、請求業務を一般化でき、チーム内でいつでも誰かに移行できる体制が整っていることは非常にポジティブだと考えています。
-最後にサブスクリプションの契約・請求管理に困っている企業に向けてメッセージをぜひお願いします。
酒向様:
どれだけシンプルな料金表でサービスを提供していても、請求のイレギュラー対応は必ず発生します。また、プロダクト戦略を推進する上でも、料金プランが複雑になることも考えられます。
これを、どのように吸収し、どのように実現するかが重要です。メリハリをもって、省力化できるところは徹底する。Scalebaseは対応できる課金パターンも広く、サブスクリプションビジネスに最適なサービスだと思います。
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