2024.12.20

サブスクビジネスに売上管理システムを導入!メリットと選定ポイントを解説

売上管理システムは、業務効率化や速やかな意思決定を支援するツールです。とくにサブスクリプションビジネスには不可欠で、事業を成長させるには自社に適したシステムを導入することが重要です。本記事では、売上管理システムのメリットや選定ポイントを解説します。

サブスクリプションをはじめとした、継続課金ビジネスを成長に導くポイントをまとめた「BtoB継続課金ビジネスを成功に導く販売・請求管理」も、あわせてご一読ください。


目次
売上管理システムとは
サブスクビジネスの売上管理をシステム化するメリット
売上管理システムの比較選定ポイント5つ
サブスク事業の契約管理、料金計算、請求書発行・代金回収までを支える「Scalebase」


売上管理システムとは

事業を推進する上で欠かせないのが売上管理です。売上管理では、商品やサービスの売上状況を集計し、目標に対する達成率や時系列の推移、期間別・顧客別の分析などを行います。

売上は次の施策や経営判断に繋げるための基本指標ですから、売上管理システムを活用して正確かつ効率的に管理することをおすすめします。

売上管理システムでできること

売上管理システムとは、売上データの記録から集計、分析まで一元管理するシステムのことです。販売した日付や商品名、数量、単価、金額などを入力するだけで売上が自動集計される上、簡単に様々な切り口の分析ができるため、事業の進捗状況や課題をスピーディに把握できます。

一般的な売上管理システムには、以下のような機能が備わっています。

  • 売上実績の管理
  • 予実管理
  • 前月・前年との差異分析
  • 売上予測
  • 各種分析(商品別、期間別、顧客別、支店別など)
  • 他システムとの連携(営業管理や在庫管理のシステムなど)
  • レポート作成

販売管理システムとの違い

売上管理システムは販売管理システムと呼ばれることがありますが、厳密には管理する内容や目的が異なります。売上管理システムは売上の管理に特化しているのに対し、販売管理システムでは、売上管理を含む、受注、請求、代金回収などの販売プロセス全体を包括的に管理します。扱う商材によっては、購買管理や在庫管理の機能を備えているものもあります。


サブスクビジネスの売上管理をシステム化するメリット

一般的な売り切り型の事業と違い、サブスクリプションビジネスは課金体系が複雑です。「プラン変更やオプション追加で料金が変わる」「前受収益の月次計上処理が発生する」といった特性があることから、売上管理は非常に煩雑です。エクセルやスプレッドシートなどのアナログな管理方法では、いずれ限界を迎えてしまうでしょう。

そのため、サブスクリプションビジネスこそ売上管理のシステム化が必須といえます。システム化をすることで、以下のようなメリットが得られます。

売上管理を自動化できる

サブスクリプションの売上管理をエクセルで行う場合、フォーマットの整備や関数の設定などが必要です。顧客数やプラン数が増えるほど入力や転記の作業が増えるため、事業拡大に伴って担当者の負担は増大します。その点、サブスクリプションの売上管理に対応したシステムを導入すれば、多くの作業を自動化できます。売上管理に要していた手間と時間を大幅に削減し、他の業務に時間を充てられるようになります。

ヒューマンエラーを削減できる

エクセルやスプレッドシートを用いた売上管理は時間がかかる上、入力ミスや転記もれなどの人的ミスが起こりやすいです。売上管理表のどこでミスがあったのかを検証・修正する手間も余計にかかります。売上管理をシステムで自動化すれば、ミスなく正確に売上の集計や分析を行えるようになり、担当者の負担軽減にも繋がります。

情報共有がスムーズに行える

サブスクリプションの売上管理ができるシステムの多くは、ダッシュボードで売上や分析結果がわかりやすく可視化されます。売上の状況や傾向をダッシュボード上でリアルタイムに把握できるため、社内の情報共有がスムーズに行えるようになります。


意思決定の精度・スピードが向上する

アナログな管理方法では売上データや分析結果に誤りが生じやすく、経営判断にも影響してしまいます。売上管理をシステム化すれば、データ分析の精度・スピードの両方が向上します。売上推移やMRR、LTVなどの主要KPIを簡単に把握できるようになるため、次の戦略や施策に向けた意思決定を速やかに行えるようになります。


→導入実績多数!SaaS事業の販売管理なら「Scalebase」


売上管理システムの比較選定ポイント5つ

売上管理システムを選定する際は、次の5つのポイントを考慮することが重要です。

①導入形態

売上管理システムの導入形態は、オンプレミス型・クラウド型・パッケージ型の3種類に大別されます。

  • オンプレミス型

自社サーバーにシステムを構築する方式で、カスタマイズ性やセキュリティ性に優れています。一方で、初期費用やランニングコストが高くなりやすく、運用・保守に手間がかかります。

  • クラウド型

インターネット上で提供されているサービスを利用する方式です。自社でシステムを構築・運用する必要がないため、スピーディに導入でき、初期費用やランニングコストも抑えられます。オンプレミス型と比べてカスタマイズ性は劣ります。

  • パッケージ型

パッケージソフトをインストールして使用する方式です。低コストで簡単に導入しやすい一方、汎用的な機能しか備えていないものも多く、複雑な業務には対応しづらい傾向があります。

それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、自社に合ったタイプを選びましょう。なお、サブスクリプションを管理するシステムはクラウド型が主流です。

②汎用型か業界特化型か

売上管理システムは「汎用型」と「業界特化型」に分類され、自社の業種や事業特性に合わせて選ぶ必要があります。

汎用型
基本的な売上管理機能を備え、業種を問わず幅広い業務に対応できます。

業界特化型
特定の業界で必要とされる機能を備え、特殊な商習慣をもつ業務にも対応できます。

サブスクリプションの場合、複雑な継続課金ビジネスに対応した業界特化型のシステムが適しています。

③他システムとの連携性

売上管理以外の領域ですでに導入しているシステムがある場合、それらと連携可能かどうかを確認しましょう。例えば、既存のCRM(顧客管理システム)や会計システムと連携できれば、顧客情報をもとに請求・決済、売上計上まで一気通貫で管理できるようになります。シームレスな運用を望む場合は、API連携やCSVによるデータの取り込み・出力に対応しているシステムが便利です。

④ユーザビリティ(操作性、視認性など)

せっかく利便性の高い売上管理システムを導入しても、わかりづらい仕様だと業務効率が低下してしまいます。システムは誰でも簡単に使いこなせることも重要なポイントですから、選定時は「直感的に操作できそうか」「画面は見やすいか」などのユーザビリティを確認しましょう。ユーザビリティの良し悪しは、デモ画面や無料トライアルで見極めることが可能です。

⑤サポート体制

イレギュラーな事象やトラブルが発生した際に、適切なサポートが受けられるかどうかも検討段階でチェックしておきましょう。サポート体制が充実していれば、速やかに運用を軌道に乗せ、システムを最大限に活用しやすくなります。サポート体制は各社で異なるため、受付時間や対応方法、対応範囲についても確認しておくとよいでしょう。



サブスクビジネスの売上管理・販売管理の自動化を実現する「Scalebase」

SaaSをはじめとするサブスクリプションの複雑な売上管理・販売管理を効率化するには、多様な課金体系や請求処理に対応したシステムの導入が有効策として挙げられます。そこで、SaaS企業を中心に約200社以上の導入実績を持つ販売・請求管理システム「Scalebase」を紹介します。

Scalebaseは、営業が使用するSalesforceなどのCRM・SFAと、経理が使用する会計ソフトの間に位置するサービスです。継続課金ビジネスならではの複雑な契約形態、従量課金において取引量に応じて変動する料率設定、オプション機能の追加などを踏まえた契約変更の履歴管理に対応しています。

請求管理では、Scalebaseで設定した計算式(商品マスタ)と使用量データのインポートにより従量計算、サービス・オプションを組み合わせた合計請求額などを自動で算出するため、ミスなく迅速に請求データの確定が行えます。作成された請求データは、請求書の発行、もしくは決済システムへ連携され、毎月の請求業務の効率化に貢献します。





さらにScalebaseでは、契約・請求データをもとに毎月のMRRやChurn Rateの可視化にも対応しています。毎月、顧客に出す請求のデータをそのまま活用するため、正確な数字を設定なしで可視化します。



まとめ

サブスクリプションビジネスに対応したシステムを導入すれば、煩雑な売上管理を大幅に効率化できます。正確かつスピーディに売上数字や分析結果を把握できるようになり、迅速な意思決定にも繋げられます。

サブスクリプションの売上管理において「エクセルでの管理に限界を感じている」「売上やKPIの算出に時間がかかる上、計算ミスもある」といった課題がある場合は、「Scalebase」をご検討ください。サブスクリプションに特化した多彩な機能を備え、事業の円滑な運営と成長を後押しいたします。
サービスについて詳しく知りたい方は、「売上管理の業務効率化」もご一読ください。



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