2024.11.19
SaaS型販売管理システムは、クラウド上で提供される販売管理ソフトウェアのことです。導入や運用にかかるコストを抑えながら、販売業務の効率化を実現できるツールとして注目を集めています。本記事では、SaaS型販売管理システムのメリット・デメリットやシステム選びのポイントについて解説します。
BtoB向け継続課金サービスの事業を成功させるためには、SaaS型販売管理システムの導入以外にも、いくつか押さえるべきポイントがあります。成功のポイントを詳しく知りたい方は「BtoB継続課金ビジネスを成功に導く販売・請求管理」をお読みください。
目次
SaaS型販売管理システムとは
SaaS型販売管理システムを導入するメリット
サブスクの契約管理にシステムを導入するメリット
SaaS型販売管理システムを選ぶときのポイント
サブスクの煩雑な契約管理を効率化する「Scalebase」
SaaS型販売管理システムとは、インターネットを通じて提供される販売管理ソフトウェアのことです。SaaSは「Software as a Service」の略で、サービス提供者のサーバーを利用してソフトウェアを提供します。これにより、ユーザーは自社でサーバーを用意する必要がなく、インターネット接続があればどこからでもアクセスできます。
SaaS型販売管理システムの主な機能には、たとえば以下のようなものがあります。
こうした機能により、業務の効率化やコスト削減が期待できます。
SaaS型販売管理システムを導入するメリットは、以下の3つです。
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
SaaS型販売管理システムを導入するメリットの一つは、導入コストを抑えられることです。自社でサーバーを用意する必要がなく、初期費用が低く抑えられます。
SaaS型とオンプレミス型(自社でサーバーを購入・設置する方法)の費用の目安は、一般的に以下のとおりです。
SaaS型 | オンプレミス型 | |
初期費用 | 0円~150,000円 | 数百万円〜数千万円 |
月額費用・年間維持費 | 10,000円~70,000円 | 100,000円~400,000円 |
SaaS型の利用料金は、月額数千円~数万円あたりと比較的低コストなサービスが大半です。またシステム開発やメンテナンスの人員を用意する必要もないため、気軽に始められます。このように、オンプレミス型と比較して費用が安く、導入ハードルが低い点が大きなメリットです。
SaaS型販売管理システムは、インターネット接続があれば、いつでもどこでもアクセスできるのもメリットです。オフィス外からでもシステムにアクセスできるため、リモートワークや出張中でも業務を行えます。
特に、受注管理と在庫管理では、いつでもどこでもアクセスできるのは重要なポイントです。チームメンバーが自分の場所に関係なく、リアルタイムで受注状況や在庫状況をすぐに把握できれば、商談がスムーズに進み、在庫調整も適切に行えます。
さらに、情報の確認や共有にかかる手間と時間を減らせるため、業務が特定の人に依存するのを防ぐ効果も期待できます。
SaaS型販売管理システムは、常に最新の機能やセキュリティ対策が提供されるため、システムの陳腐化を防げるのもメリットです。サービス提供者が定期的にシステムのアップデートやセキュリティパッチを行うため、ユーザーは常に最新の機能やセキュリティ対策を利用できます。
たとえば、インボイス制度の開始で必要になった適格請求書のフォーマットや、適格請求書発行者と免税業者を別々に管理できる機能などがサービス提供者側で適宜追加や更新されます。ビジネスの環境が変化しても新しいツールを自社で用意する必要がなくなるため、管理にかかる負担が軽減できます。
→導入実績多数!SaaS事業の販売管理なら「Scalebase」
SaaS型の販売管理システムには多くのメリットがありますが、SaaS特有のデメリットもいくつか存在します。
【SaaS型販売管理システムを導入するデメリット】 ・カスタマイズの制限がある ・インターネット環境が必要になる ・セキュリティリスクがある |
SaaS型は標準化されたサービスを提供するため、特定のニーズに合わせたカスタマイズには限界があります。また、インターネット接続が必要なため、接続障害が発生すると業務が停止するリスクがあります。
さらに、SaaS型はインターネットを介してデータがやり取りされるため、対策が不十分だと、マルウェア攻撃・不正アクセス・情報漏洩などのリスクが高まります。事前にしっかりとセキュリティ対策を講じましょう。
SaaS型販売管理システムを導入するときは、上記のデメリットも考慮することが重要です。
SaaS型販売管理システムを選ぶときのポイントは、以下の3つです。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
SaaS型販売管理システムを選ぶ際には、汎用タイプか業界特化タイプかを選ぶことが重要です。それぞれの特徴と選び方のポイントを以下にまとめました。
【汎用タイプ】
<特徴>幅広い業種や業務に対応可能。柔軟にカスタマイズできるため、さまざまな業務フローに適用できる。初期導入が比較的簡単で、必要に応じて機能を追加できる。 <選び方のポイント>多様な業務をカバーしたい場合や、将来的に業務内容が変わる可能性がある場合に適している。自社の業務フローに合わせて柔軟にシステムを構築したい場合におすすめ。 |
【業界特化タイプ】
<特徴>特定の業界や業種に特化した機能を持つ。業界特有の商習慣や規制に対応しているため、導入後すぐに効果を発揮できる。専門的なサポートが受けられることが多い。 <選び方のポイント>特定の業界に特化したニーズがある場合や、業界特有の要件に対応する必要がある場合に適している。業界特化型のシステムを導入することで、業務効率化や精度向上が期待できる。 |
自社の業務内容や将来的なニーズを考慮して、最適なタイプを選びましょう。
SaaS型の販売管理システムを導入するときは、自社に必要な機能が備わっているかどうかを確認しましょう。販売管理システムには多くの機能がありますが、すべての会社がそのすべてを使うわけではありません。自社に不要な機能が多いシステムを選んでしまうと、使わない機能にもお金を払うことになってしまいます。
見積もりから受注・出荷・請求までの流れはほとんどの企業で同じですが、商品の仕入れや在庫管理などは企業の業種や業態によって異なります。販売管理システムには、お金の流れだけでなく、商品の流れを管理する機能が含まれている場合もあります。また、売上データや購買データを集めて分析し、経営の判断に役立てる機能もあります。
そのため、企業は自社のニーズに合わせて、必要な機能を備えたシステムを選ぶ必要があります。まずは自社の課題を洗い出し、その課題を解決できる機能を持つシステムを優先的に選びましょう。
SaaS型販売管理システムを導入するときは、既存のシステムと連携できるかも重要なポイントです。現在使用している自社システムとの連携により、業務効率の向上とスピードアップを図れるためです。
たとえば、会計ソフトとの連携により、販売のデータを自動的に会計ソフトに送れるため、仕訳の手間を減らせます。さらに、CRM(顧客管理システム)との連携により、顧客の基本情報・購入履歴・問い合わせの履歴・行動データなどの情報を一元的に管理できます。
サブスクリプション・従量課金ビジネスを成功に導く販売・請求管理システム「Scalebase」を紹介します。
Scalebaseは、営業が使用するSalesforceなどのCRM・SFAと、経理が使用する会計ソフトの間に位置するサービスです。サブスクリプションビジネスならではの複雑な契約形態、従量課金において取引量に応じて変動する料率設定、オプション機能の追加などを踏まえた契約変更の履歴管理に対応しています。
請求管理では、Scalebaseで設定した計算式(商品マスタ)と使用量データのインポートによる料金計算、サービス・オプションを組み合わせた合計請求額などを自動で算出し、請求書発行にまで対応。前受収益の管理や会計ソフト連携にまで対応しています。
さらにScalebaseでは、契約・請求データをもとに毎月のMRRやChurn Rateの可視化にも対応しています。毎月、顧客に出す請求のデータをそのまま活用するため、正確な数字を設定なしで可視化します。
継続課金ビジネスの販売戦略・プライシング戦略に最適化された販売・請求管理システムとして、BtoB継続課金ビジネスを展開する200社以上の企業に導入いただいています。
本記事では、SaaS型販売管理システムのメリット・デメリットやシステム選びのポイントについて解説しました。
SaaS型販売管理システムは、従来のオンプレミス型システムと比べて、導入コストを抑えられる、場所や時間を問わずに利用できるなどのメリットがあります。一方で、カスタマイズの柔軟性やデータの機密性に関しては、デメリットもあります。販売管理業務のデジタル化を検討している企業にとって、SaaS型システムの導入は大きな選択肢の一つになるでしょう。
SaaS型販売管理システムの導入で何かお悩みのある方は、サブスク企業が多く使用する請求書発行システム「Scalebase」をぜひチェックしてみてください。サービスについて詳しく知りたい方は「SaaS販売管理の業務効率化 | Scalebase(スケールベース)」から資料をダウンロードできます。
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