2024.11.15
請求書管理システムは、経理・営業部門の作業を効率化し、法令対応を強化するツールです。本記事では、請求書管理システムでできること、主な導入形態、おすすめのクラウド請求書管理システム10選、そして失敗しないシステムの選び方を分かりやすく解説します。
BtoB向けサブスクビジネスを成長させるためには、請求書発行業務の効率化だけでなく、押さえるべきいくつかのポイントがあります。詳しく知りたい方は「BtoB継続課金ビジネスを成功に導く販売・請求管理」をあわせてお読みください。
目次
請求書管理システムとは?
タイプ別に紹介:おすすめクラウド請求書管理システム10選
請求書管理システムの失敗しない選び方
サブスク事業の契約管理、料金計算、請求書発行・代金回収までを支える「Scalebase」
請求書管理システムは、企業が行う請求管理業務を効率化・自動化するためのツールで、特に法人向けビジネスにおいて欠かせない存在です。法人向けビジネスでは、複雑な料金計算や支払い条件への対応が求められるため、手作業やエクセル管理だけでは手間がかかるだけでなく、ミスも生じやすい点が課題です。
特に、複数のクライアントに異なる契約内容でサービスを提供している場合、請求書の発行に時間がかかるだけでなく、料金計算に関するヒューマンエラーも発生しやすくなります。請求書管理システムを導入することで、業務の効率化が図れるだけでなく、請求業務に伴うリスクの低減ができるようになります。
さらに、請求書管理システムには、最新の税制や法改正にも柔軟に対応できる機能を備えたものもあります。特に、インボイス制度に対応する機能を備えているかどうかは、システム選定の重要なポイントとなります。
請求書管理システムは、多くの経理・業務部門が直面する多くの業務課題を解決し、作業の負担を大幅に軽減します。主に効率化できることは下記の3点です。
作業工数の削減 手作業で行っていた請求書の作成、送付、記録といった業務が自動化され、経理や営業部門の負担が軽減します。特に、定期的な契約に基づく請求や、顧客ごとの従量課金のある企業は、毎月の請求業務がシステムによって簡素化されます。 |
ヒューマンエラーの削減 データの二重入力やミスが起こりやすい手作業の管理では、請求額や消費税率の計算ミス、記入漏れなどが発生しやすくなります。請求書管理システムは、設定された契約内容に基づいて自動的に請求書を作成するため、ヒューマンエラーが削減され、確認作業も迅速化されます。 |
法制度対応への自動対応 インボイス制度や税率の変更など法令対応を自動でアップデートする機能をもつシステムを導入すれば、法改正に伴うシステム更新や手作業の修正が不要になります。また、コンプライアンス対応の負担も軽減されます。 |
請求書管理システムには、大きく分けてクラウド型、オンプレミス型があります。それぞれの特徴を理解し、自社に合ったタイプのシステムを選定することが重要です。
クラウド型 | オンプレミス型 | |
運用形式/ 企業規模 | クラウド型は、インターネットを介してサービス提供者のサーバー上で運用する形式です。特に中小企業やITリソースが限られている企業に適しています | 自社のサーバーでシステムを構築し運用する形式です。高度なセキュリティ要件や独自の業務フローに合わせたカスタマイズが必要な大企業に適しています |
メリット | ・初期導入コストが抑えられる・法制度対応など更新対応に強い・セキュリティの管理を任せられる・リモートワークに対応できる | ・カスタマイズの柔軟性が高い・セキュリティ面の信頼感が高い・導入後のコストは更新費が中心 |
デメリット | ・フルカスタマイズはできない・継続的な利用料金の支払いが必要 | ・IT部門による維持管理が必要・初期導入コストがかかる |
多くの企業が請求書管理システムのクラウド化を進めています。クラウド型はオンプレ型と異なり、サーバー保守が不要で、法改正や機能追加も自動で更新されるため、常に最新の状態で利用可能です。また、インターネット接続があればリモートアクセスができ、セキュリティ対策も充実しています。
ここでは、クラウド型請求書管理システムを「一元管理型」と「業務特化型」に分けて、インボイス制度対応のおすすめシステムをご紹介します。
Scalebase ・SaaS企業を中心に約200社以上の導入実績がある販売管理システムです・契約管理・請求業務の効率化、事業の可視化レポート機能、複雑なプライシングに対応した料金計算機能などが充実しており、特に月次業務が簡素化できます・Scalebase ペイメントと組み合わせることで、クレジットカードや口座振替など複数の決済手段・情報を一元管理し、代金回収サポートまで対応できます |
楽楽販売 ・見積もり管理・受注管理・請求管理・発注管理など販売管理でご利用いただくことが多いシステムです・インターフェースが分かりやすく、操作も直感的です |
Freee販売 ・案件/プロジェクト単位で業務進行、サービスを提供する販売管理システムです・案件管理から請求・入出金管理など各業務を一元化できるため、転記の手間やミスを削減し業務効率化につながります |
弥生販売+クラウド ・中小企業向けに開発されており、販売管理、在庫管理、請求書発行、売上分析などの機能をクラウド上で一元管理できます・シンプルな操作性で、ITに詳しくないユーザーでも容易に扱えるのが特長です |
請求管理ロボ ・契約から請求書発行、入金確認、消込作業まで、請求管理に必要な機能を一元化し、ミスや作業負担の軽減を図ることができます・毎月の請求業務を効率化する請求管理・債権管理システムです |
楽楽明細 ・請求書、納品書、支払明細書などの帳票を電子化し、オンライン上で作成・管理・送付する機能を備えています・従来の紙での帳票発行・郵送にかかる手間やコストを大幅に削減できます |
freee請求書 ・システムから請求書データを取りこみ、クリックするだけで請求書類を一括送信発行・送付・消込まで 自動化できます・シンプルなインターフェースと操作性が特徴で、請求書の作成から送付、支払い管理まで、請求業務全般を一元化して効率化できます |
TOKIUMインボイス ・どんな請求書(郵送、メール、FAX、Webダウンロード)も受領代行ができます・紙の請求書の電子化もサポートし、すべての請求書をクラウド上で一元管理できます |
マネーフォワード クラウド請求書 ・請求書の作成、管理、送付をテンプレートで作成、業務を効率化するサービスです・特に中小企業や個人事業主を主な対象としており、直感的なインターフェースで請求業務を簡素化できる点が特徴です |
BtoBプラットフォーム請求書 ・請求書の発行から受取、支払金額の通知など、請求業務全体をデータ化します・大企業や中堅企業の経理部門向けに設計されており、請求書のペーパーレス化、処理の自動化を通じて業務負担を軽減します |
請求書管理システムを導入する際には、以下の3点を重視することで、システム導入後の効果を最大化できます。
日本では近年、インボイス制度をはじめとする法改正が相次いでおり、対応可能なシステムを選ぶことが重要です。導入予定のシステムが最新の法令に対応しているか、また将来的な法改正にも柔軟に対応できる体制を持っているかを確認することで、法対応の効率化とリスクの回避が可能です。
営業部門と経理部門のデータが一元化できれば、契約内容と請求内容の不整合がなくなり、契約・請求管理業務が効率化するだけでなく、お客様への問い合わせ対応の品質とスピードも向上するため、顧客満足度が向上します。また、すべての情報がリアルタイムで管理されるため、社内での情報共有がスムーズになり、チーム間での業務が円滑に進みます。
従量課金や複数プランの提供をしているサブスクリプションビジネスでは、顧客ごとの使用状況や契約内容に応じた自動計算機能があると特に効果が上がります。導入予定のシステムがこれらの柔軟な料金設定をサポートしているか確認することで、顧客対応のスピードと精度が向上し、満足度も高まります。
ストックビジネスで求められる既存顧客の管理、毎月の継続請求、請求を正確に行うための契約管理は、フロービジネスにはない概念のため多くの事業者が戸惑う部分になります。ここで、SaaSをはじめとしたサブスク企業が多く使用する、販売・請求管理システム「Scalebase」を紹介します。
Scalebaseは、営業が使用するSalesforceなどのCRM・SFAと、経理が使用する会計ソフトの間に位置するサービスです。継続課金ビジネスならではの複雑な契約形態、従量課金において取引量に応じて変動する料率設定、オプション機能の追加による契約変更の履歴管理など、誰がどのサービスをいつからいつまで利用する契約なのかを正確に管理するサービスです。
請求管理では、Scalebaseで設定した計算式(商品マスタ)と使用量データのインポートにより従量計算、サービス・オプションを組み合わせた合計請求額などを自動で算出するため、ミスなく迅速に請求データの確定が行えます。作成された請求データをもとに請求書が発行され(他請求書システムや決済システムへの連携可能)、毎月の請求業務の効率化に貢献します。
Scalebaseは、レポート機能も充実しています。契約・請求データをもとに毎月のMRRやChurn Rateといった事業指標の可視化だけでなく、対象月における契約改定一覧や、契約更新一覧などのレポーティングにも対応しています。毎月、顧客に出す請求のデータをそのまま活用するため、SFAやSRMと比較してより正確なデータであることが大きな特徴です。
請求書管理システムを導入することで、経理・営業部門の負担を大幅に軽減できます。加えて、法令対応や多様な料金計算に対応したシステムを選定することで、法令対応を効率化して顧客満足度も向上させていくことが可能です。更に効率的な業務運営とコンプライアンス対応を実現するためにも、この機会にご検討をしてみてはいかがでしょうか。
また、請求管理業務の効率化でお悩みの場合は、サブスク企業が多く使用する、販売・請求管理システム「Scalebase」をぜひチェックしてみてください。サービスの詳細について知りたい方は「Scalebase(スケールベース)請求書管理の業務効率化」から資料をダウンロードできます。
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