2024.12.18

企業間決済とは?特徴と課題、効率化するためのヒント

企業間決済とは、企業間で行われた取引における請求・決済のことを指します。BtoB取引は、取引規模や決済金額が大きく、ひとつひとつの取引が資金繰りに与える影響が大きいため、効率的な決済が事業運営のカギになります。

本記事では、企業間取引の特徴や課題、基本的な決済方法、BtoB向け決済サービス導入のメリットについて解説します。


法人間決済の効率化、請求書の電子化、入金消込の自動化、クレジットカード・口座振替の導入にご興味がある方は、ぜひ「Scalebase ペイメント」にお問い合わせください。

目次
企業間取引(BtoB取引)の特徴とBtoC取引との違い
企業間取引で使われる主な決済手段
企業間決済の課題
BtoB向け決済サービスを導入するメリット
企業間の請求・決済を効率化する「Scalebase ペイメント」


企業間取引(BtoB取引)の特徴とBtoC取引との違い

企業間で行われるBtoB取引の特徴と、個人の顧客との間で行われるBtoC取引との違いについて解説します。

企業間取引(BtoB取引)の特徴

決済金額が高額

企業間取引では、取り扱う商品やサービスのスケールが大きいため、1回あたりの決済金額が高額になることが一般的です。請求ミス1つでも大きな影響があり、取引先が倒産した場合には大きな損失につながりやすいため、確認作業(二重・三重チェック)や与信管理が不可欠です。

決済までの期間が長い

企業間取引では、「掛売り」と呼ばれる決済方法がよく用いられます。これは、取引ごとに支払いを行うのではなく、一定期間ごとに複数の取引をまとめて支払う仕組みです。一つの取引に対して、決済されるまでの期間が長いことが企業間取引の一つの特徴です。

信頼関係が重要

企業間取引において最も重要な要素の一つが、取引相手との信頼関係です。企業同士の取引は長期間にわたり継続されることが多く、商品やサービスの提供後に代金を回収するケースが主流であるため、信用がなければ取引を行うことができません。

BtoC取引の特徴

BtoC取引は、企業間で行われるBtoB取引と異なり、企業と一般消費者の間で行われる商取引を指します。取引金額は比較的小規模ですが、多くの顧客と取引が交わされるため取引数は多くなります。取引は短期間で完結し、現金、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済など幅広い選択肢があります。

BtoB取引とBtoC取引の比較


BtoB取引とBtoC取引の主な違いをまとめると以下のようになります。

特徴       BtoB取引  BtoC取引  
顧客対象企業や組織一般消費者
取引規模大規模(取引額が高額)小規模(ただし取引数は多い)
取引期間長期のケースが多い単発の都度取引が多い


企業間取引で使われる主な決済手段

①銀行振込

銀行振込は、請求書払いとして最も一般的な決済手段です。取引期間中の代金をまとめた請求書を送付し、指定された期日までに取引相手が銀行振込を行う形式が一般的です。

メリット

  • シンプルな仕組みで広く普及している。
  • 高額な取引にも対応可能。
  • 一定期間分をまとめて支払う仕組みのため、決済回数が少なくなる。

デメリット

  • 手動での振込や入金確認が必要で、業務負担が大きい。
  • 振込手数料がかかるため、取引先にとってコスト増加の要因となる。
  • 取引後の精算になるため、未回収のリスクが生じる。

②口座振替

口座振替は、取引相手の銀行口座から料金を定期的に自動引き落としする仕組みです。特に定期的かつ一定額の取引がある場合に適しています。

メリット

  • 自動化により、取引先の支払いの手間や入金確認業務が軽減する。
  • 未払いのリスクを軽減できる。
  • 取引先の振込手数料の負担がなくなるため、利用してもらいやすい。

デメリット

  • 初回の登録手続きが煩雑。
  • 振替を行えなかった場合、再度振替を行う必要がある。
  • 金額が変動する取引では対応が複雑化する。

③クレジットカード決済

クレジットカードには限度額があるため、企業間取引ではあまり一般的ではありませんが、徐々に普及してきています。法人カードを用いることで高額決済も行えます。

メリット

  • 請求書作成や消込作業が軽減され、経理業務が効率化する。
  • 営業時間外でも即座に支払い可能。
  • 取引先は手数料がかからず決済を行え、ポイント還元などのメリットもあるため、少額の場合は利用してもらいやすい。

デメリット

  • 利用限度額の設定があり、大規模取引には向いていない。
  • 売り手企業には取引ごとに手数料がかかるため、コスト負担が増加する。
  • 長期的な取引には不向きとされる場合がある。



企業間決済の課題

企業間決済では、銀行振込、口座振替、クレジットカード決済など、複数の支払い手段が用いられています。そのため、取引先が多くなると決済管理業務は膨大になりがちで、また複数の支払い手段に応じた入金確認だけでなく、与信審査、請求書作成、取引相手への催促など、多くの作業が発生します。

また取引先によっては決済手段や支払サイクルを柔軟に対応することにもなります。

他にも、企業間決済は掛売りが基本であるため、サービスを提供してから実際に入金が行われるまでにタイムラグが生じます。入金が行われるまでの間に人件費や経費などの支払いがかさんでしまえば、黒字であっても倒産のリスクがあります。与信審査を行っていても、取引先が必ず支払いを行ってくれるとは限らず、入金が行われなかった場合には貸し倒れのリスクもあります。


BtoB向け決済サービスを導入するメリット

企業間決済における課題の解決策の一つとして、BtoB向け決済サービスを導入する方法があります。BtoB向け決済サービスの導入により、請求書払い以外の決済手段、つまりクレジットカード決済や口座振替などの活用でき、売り手と買い手の双方にとって多くのメリットがあります。

売り手側のメリット

請求書払いの場合は、取引先の支払い忘れが多くありますが、クレジットカード決済や口座振替の場合は、一度登録手続きを済ませておくだけで、指定の期日に指定の金額の決済処理を行うことが可能です。

企業間決済には、与信審査を行っていても未入金リスクが存在します。クレジットカード決済の導入を行えば、クレジットカード会社により与信が担保されることに繋がり、取引の安全性に繋がります。
入金が行われなかった場合の督促などの効率化もでき、経理担当者の負担が低減します。

買い手側のメリット

クレジットカード決済や口座振替では、銀行振込のようにATMに行く必要がなく、オンラインで簡単に支払いを完了することができます。また、銀行振込時は売り手側が手数料を負担することが多いですが、クレジットカード決済や口座振替では余分な手数料が発生しないのもうれしいポイントです。



企業間の請求・決済を効率化する「Scalebase ペイメント」

Scalebase ペイメント」は、法人向けビジネスの主流な決済手段である請求書の発行・送付機能、クレジットカードや口座振替など決済による代金回収、その後の消込や催促をサポートするペイメントシステムです。
・請求書の電子化
・請求書の郵送代行
・請求書に関連する法改正対応(インボイス制度や電子帳簿保存法など)
・決済対応(クレジットカード決済、口座振替)
・各種決済システムへの連携
・入金消込、催促の自動化

電子請求書発行システムとして紙の業務や費用を削減するだけでなく、売上回収までを「確実に」「ローコスト」で実現するための入金管理機能を備えています。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

まとめ

企業間決済では、取引量の増加や多様な決済手段への対応が業務負担を増大させる要因となっています。これらの課題の解消には、効率的な決済管理システムの導入がカギです。Scalebese ペイメントは、請求書の発行から入金消込まで一気通貫で行い、企業間決済をスムーズに行う環境を構築します。企業間決済にお悩みの方は、ぜひ一度Scalebese ペイメントへお問い合わせください。


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