2024.12.10
請求業務は財務管理を行う上で重要な仕事ですが、「工程が多くて大変」という声も聞かれます。顧客や取引件数が多くなるほど煩雑さは増大するため、効率化が求められます。本記事では、請求業務における課題と業務効率化を実現するシステムの特徴、選び方について解説します。
請求業務における入金管理や入金消込を自動化するシステムにご興味がある方は、サービスの特徴や基本機能がわかる「Scalebase ペイメント サービス資料」をご一読ください。
目次
請求業務は多岐にわたる
何が大変?アナログな方法で請求業務を行う問題点
請求業務を効率化するシステムの特徴・選び方
売上回収まで対応したBtoB向け請求・決済システム「Scalebase ペイメント」
請求業務は企業の健全な財務管理に欠かせない業務です。顧客との信頼関係を維持するためにも適切に行う必要がありますが、その業務内容は多岐にわたります。
まずは、請求業務の内容や流れを見ていきましょう。
そもそも請求業務とは、企業が提供した商品やサービスの代金を、取引先から回収するまでの一連の業務プロセスを指します。収益の正確な計上やキャッシュフローを管理する基盤となるため、取引内容に合わせて正確かつタイムリーに行う必要があります。
企業間の取引において、債権者(売主)が債務者(取引先)に対して支払いを請求する際、一般的な手続きとして請求書を発行します。請求書の発行は法律で義務付けられているわけではありませんが、請求書は取引内容や支払い条件などを明確にし、認識のズレやトラブルを防ぐ役割を果たします。税務処理を正しくスムーズに行うためにも必要不可欠であるため、請求書を発行することが商習慣として定着しています。
請求業務では具体的に何をするのか、一般的な流れを6つのステップに分けてご紹介します。
<ステップ①>請求内容の確定
最初に、提供した商品・サービスや単価、数量などの取引内容を確認し、その内容に基づいて請求金額を算出します。この段階でミスがあると誤請求や請求漏れに繋がるため、正確に行う必要があります。
<ステップ②>請求書の作成
確定した請求内容をもとに請求書を作成します。請求書の記載内容に法的なルールはありませんが、下記の項目を記載することが望ましいです。
また、請求書を識別しやすくするために、請求書番号を記載するとよいでしょう。
<ステップ③>請求書の送付
作成した請求書について社内の承認が得られたら、取引先に送付します。従来は郵送による送付が一般的でしたが、近年はメールや請求書発行システムなどオンラインで送付するケースも増えています。取引先や社内の方針に合わせて、適切な送付方法を選択しましょう。
<ステップ④>入金確認
次に、取引先が期日までに支払いを行ったかどうかを確認します。このとき、入金額が請求額と一致しているかも確認しましょう。入金額が合っていない場合は取引先に連絡し、状況に応じて差額分の入金依頼や返金対応などを行います。
<ステップ⑤>消込処理
入金確認ができた取引について、消込処理を行います。消込処理とは、会計帳簿に記載した売掛金を消す作業のことで、これにより月次決算や締め作業が行えるようになります。
<ステップ⑥>未回収金の催促
期日までに入金確認ができない取引については、取引先に支払いの催促をします。電話やメールで連絡し、それでも支払われない場合は督促状を送付します。
上記のように、請求業務は工程が多く、取引件数が増えれば業務量も増大します。
Excelやスプレッドシートなど、手作業が多い管理方法で請求業務を行っている場合、様々な問題が発生しやすくなります。ここでは、3つの問題点をご紹介します。
Excelやスプレッドシートによる管理では手入力が多くなる上、請求金額の計算も手動で行う必要があります。関数やマクロを用いれば部分的な自動化はできますが、契約形態や課金体系が複雑なビジネスモデル(SaaS、サブスクリプションなど)では限界があり、多くの工程を人手を介して管理しなければなりません。
また、紙の請求書を扱っている場合、印刷・封入・送付の作業にも手間と時間がかかります。顧客数や取引件数が少ない段階ではアナログな管理方法でも事足りますが、事業の成長に伴って請求業務担当者の作業負担は増大します。
手作業が多い管理方法では、入力ミスや計算ミスなどのヒューマンエラーが起こる可能性が高まります。些細な入力ミスであっても、請求金額の誤りや請求書の誤送付などの重大なミスに繋がりかねません。また、誤請求や誤送付が発生した場合、請求書の再発行やお詫びの対応などを行う手間もかかります。取引先からの信用低下やトラブルに発展する可能性もあり、アナログな管理方法はリスクが高いと言えるでしょう。
法人の場合、発行した請求書は最低7年間保存することが法律で義務付けられています(欠損金の繰越控除を適用する場合は10年間)。そのため、紙の請求書を扱っている場合、相応の保管スペースを確保し、適切に管理する必要があります。管理方法が不適切だと請求書の紛失や情報の取り出しに時間がかかり、顧客からの問い合わせや監査、税務調査の際にスムーズに対処しづらくなります。
工程が多く、手間のかかる請求業務をスムーズに行うには、請求書発行・管理システムを導入するのも一案です。
請求書発行・管理システムとは、請求書の発行・送付や入金確認などの一連の請求プロセスを一元管理するシステムです。顧客情報や契約内容に基づいて請求書を自動生成し、システム上で各取引先への送付が可能になります。多くの作業が自動化することで人為的な作業が減り、ヒューマンエラーの防止にも寄与します。
また、多くのシステムは電子帳簿保存法に対応しており、請求書を電子データで適切に保存できます。電子保存であれば、保管スペースや検索性の問題も解決します。
請求書発行・管理システムの特徴はサービスによって異なります。自社に最適なシステムを選ぶために、比較選定のポイントを4つご紹介します。
①カバーできる請求業務の範囲
自社のニーズに合った機能を備えているシステムを選びましょう。システムによっては、入金の消込処理や口座振替・クレジットカード決済、未入金の催促、郵送代行などに対応しているものもあり、請求業務をさらに効率化できます。
②操作性や視認性
誰が請求業務を担っても円滑に業務を行えるよう、直感的に操作できることや、画面が見やすいかどうかも重要なポイントです。デモ画面や無料トライアルなどで確認しましょう。
③他システムとの連携性
販売管理、顧客管理、会計、決済領域で既に導入しているシステムがある場合は、連携可能かどうかを確認しましょう。連携ができれば、契約情報や取引実績などのデータをもとに請求書を作成でき、マンパワーをかけないシームレスな請求業務を実現できます。
④サポート
システムを導入・運用する際に、適切なサポートが受けられるかどうかもチェックする必要があります。サポート体制が整っていれば、イレギュラーな事象やトラブルが発生した場合でも速やかに対処できます。受付時間や対応方法、対応範囲を確認し、安心できるシステムを選びましょう。
「Scalebase ペイメント」は、クレジットカード決済や口座振替システムへの連携に対応し、入金消込を自動化できるBtoB向けの請求書発行システムです。請求書の発行・送付機能に加え、複数にまたがる決済手段を一元管理し、代金回収のサポートまで対応しているのが特徴です。
以下のような多彩な機能を備え、請求業務を効率化します。
<主な機能>
・請求書の電子化
・請求書の郵送代行
・インボイス制度や電子帳簿保存法など、請求書に関連する近年の法改正
・各種決済システム連携、請求情報の一元管理
・入金消込、催促の自動化
電子請求書発行システムとして紙の業務や費用を削減するだけでなく、売上回収までを「確実に」「ローコスト」で実現します。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
請求業務は工程が多くマンパワーを要するため、アナログな管理方法では手間やミスなどの問題が起こりやすくなります。請求業務を支援するシステムを導入すれば、手作業やミスを削減でき、スムーズかつ正確な請求業務を実現できます。
請求業務において「Excelでの業務管理が大変で限界を感じている」「請求ミスや請求書の誤送付が起こらないか心配」という方は、「Scalebaseペイメント」をご検討ください。請求書の発行・送付や決済、消込・催促を支援する機能を備え、請求業務をミスなく簡単に行えるようになります。
サービスについて詳しく知りたい方は、「請求管理の業務効率化」もご確認ください。
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